ムベ(郁子)
【分類】 アケビ科 ムベ属
【樹形】 常緑つる性木本.
【 葉 】 掌状複葉で互生.小葉の長さは5~10cmで,ふちは全縁.
【樹皮】 縦に裂ける.
【 花 】 雌雄同株.雌雄異花.短い総状花序に白い花をつける.花期:4~5月.
【果実】 液果.5~8cmの卵円形で,紫色に熟す.果期:10~11月.
【分布】 本州(関東以西),四国,九州の丘陵帯.
【別名】 トキワアケビ,ウベ
【名の由来】 -
【類似種】
若生植木農園。
晩秋、ほのかに甘い赤紫の実のなるアケビ科の低木「ムベ」。
この植物の語源が、天智天皇が発せられた一言だったということをご存じだろうか。
琵琶湖のほとり近江八幡市の北津田町には古い伝説が残っている。蒲生野に狩りに出かけた天智天皇がこの地で、8人の男子を持つ健康な老夫婦に出会った。
「汝ら如何(いか)に斯(か)く長寿ぞ」と尋ねたところ、夫婦はこの地で取れる珍しい果物が無病長寿の霊果であり、毎年秋にこれを食するためと答えた。
賞味した天皇は「むべなるかな」と得心して、「斯くの如き霊果は例年貢進せよ」と命じた。
「むべなるかな(いかにももっともなことであるなあ)」
樹皮.つるは上方向に向かって時計回りに巻く.