【分類】ヒノキ科ビャクシン属
【樹形】常緑低小高木。5~10m。
【葉】葉は3個ずつ輪生し、長さ10~20㎜、幅約1㎜の針形、先が鋭く尖る。葉の断面は三角形、葉表に深い溝がある。
【樹皮】、灰色を帯びた赤褐色、樹皮が薄く繊維状に剥がれる。
【花】花期4月。
【果実】10月に黒紫色に熟し、白色のロウ質物に覆われる。
【類似種】比較は「メタセコイア」にて

   
   

観察地 関西国際大学東散歩道。
これはほぼ間違いなく、イブキだと思う。モミ?キャラボク?スギ?だいぶ悩んだ結果だ。(2016/12/29)
それでも残る一抹の不安。そこで三木山森林公園へ。何としてもここで名前を見つけよう、気合を入れて。
確か展望台の近くで見たことがある。(2016/12/30)

   
   
   

あった!何とネズミサシ。イブキじゃないんだ?!
  思い込みは恐いなぁ。イブキと思い込んだら、枝ぶりまでイブキ特有の火炎形に見えてしまっていた。
  でも、年内に間違いを正せてよかった。一抹の不安を大切にし、正解を求めた執念が実った。(2016/12/30)

   
   
     
   
  sugi  

(左)スギ   (右)キャラボク

   
   
  nezumi   nezumi

これはどちらもネズミサシ。15-20mmの尖った葉がらせん状に広がっている。

   
   
  sugi   kyara

(左)スギ、(右)キャラボク。とげ状の葉がらせん状に互生する。長さ1~2cm。

   
   
  momi   ibuki

(左)モミ。長さ2-3cm、先端は凹む。(右)カイヅカイブキ。一般的に鱗状、これは先端以外は針状葉。

   
   
   

ネズミサシの実、直径1cm、熟すと黒紫になる。

   
   
  sugi   ibuki

(左)スギの実、直径2cm。(右)イブキの実、直径1cm。

   
   
   

因みに、ゴッホの名画に出てくるのは、イトスギ。ヒノキ科イトスギ属の総称。サイプレス(英: Cypress)、セイヨウヒノキともいう。

   

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