【分類】 バラ科 ヤマブキ属
【樹形】落葉低木.株立ちで,高さは1~2mになる.
【 葉 】互生.葉身の長さは4~8cmで,ふちには鋸歯がある.
【樹皮】褐色でなめらか.新枝は緑色.
【 花 】直径3~5cmの黄色い5弁の花.花期:4~5月.
【果実】そう果.長さは4mmくらいで,褐色に熟す.果期:9月ごろ.
【分布】低木の明るい林の木陰に群生する。
【別名】-
【名の由来】枝が風邪に揺れる様子から.古くは「山振」と書いた.
【類似種】シロヤマブキ
小野アルプス、惣山の北斜面にて。
葉表は鮮やかな緑で無毛、葉裏は淡い緑で有毛。
「七重八重花は咲けども山吹の 実の(蓑)一つだになきぞ悲しき」 室町時代、川越領主若き日の太田道灌が、ある日、鷹狩に出かけたがにわか雨にあい、蓑を借りようと近くの農家に立ち寄った。すると一人の少女が出てきて、だまって山吹の一枝を差し出した。道灌は怒ってその場を立ち去ったが、あとで家臣から、少女の行為は「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」という古歌に寄せて、蓑のひとつさえ持てないかなしさを山吹の枝に託したものだ、と聞かされて自分の無学を恥じ、それ以降歌道に精進した・・・。「山吹の里」伝説
シロヤマブキ
シロヤマブキ