ケイティの思い出1 ~雷こわい編

2匹目の犬ケイティが14歳2月でこの世を去った(2010/06/01~2024/08/12)。
折に触れ思い出そうとするが、記憶はけっこう断片的だ。
そんな時家族との会話が隙間を埋めてくれる。
そんなわけで、つながった思い出を記録しておくことにした。

1匹目の犬ラビンが亡くなった後、
千葉の優子が探してきてくれたのが、ケイティ。
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これが成長して、こうなる。体重は9.5kg。
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胴長短足はコーギーの特徴だが、特有の病気もある。(後述)

昼間は家の周りで生活する外飼い。
夜は玄関エリアが住まいとなる。
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避妊手術を受けた。傷の部分をいたずらしないように、首にカラーを巻かれていた。
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近所の動物愛護センターで開催のしつけ教室に通った時期もある。
復習を兼ねて綾子がしつけ中。

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休日の夕方は家族みんなで散歩。
「大名行列」と呼んでいた。大名はケイティ。
一人でも出遅れると、立ち止まって後ろを振り返り、全員揃うまで動こうとしなかった。


さて、本題。
足腰が元気なころは「人類みな兄弟」のごとく、人好き犬好き。
むだ鳴きしないので、散歩に行く先々でみんなと仲良くなる。
つられて飼い主同士も会話が弾む。


ところがただ一つ困りごと。
雷がこわい。

雷が鳴るとその音と光から逃れようと、
家の周りを暴走する。
家に人がいれば、家の中に入れるが、
部屋中を走り回り、階段をあがり、
降りながら転がり落ち、
行った先でよだれをボタボタ落とす。
家具もあちこち食い破られた。

パニックのエネルギーを何かで
発散させたらどうかと考え、
段ボールを与えると、
怪獣のごとく嚙みちぎりだした。
これが延々と続き、放っておくと、やがては疲れて眠りについた。


問題は家に人がいないときだ。
普段は登らないようなところを乗り越えて、脱走する。
音と光から遠ざかりたい一心で。
帰宅した家の者はケイティがどこにもいないのを知って、さあ大変。
手分けしてあちこち探すが、いつも絶対に見つけられない。

近所の派出所に保護願を提出する。

都合5回脱走した。そのうち2回は自力で戻ってきた。
1回目は翌朝、玄関前で鳴き声が聞こえるので回収。
2回目も翌朝、裏のフェンスに越しにいるのを発見。
3回目4回目は近所の家に保護されていた。派出所からの連絡で引き取りに。

5回目。三木警察署に保護されているということで引き取りに行った。
庁舎裏の倉庫脇につながれていた。
遠くから呼ぶと、耳を伏せて、目を輝かせて反応した。
間違いなく私たちは飼い主だ。
本庁内に戻り、書類を書き終えて、ふと見ると、
廊下の真ん中でおしっこジャー。直径が1.5mもある。

ずっとがまんしてたのかぁ。

新聞紙を1枚広げたが追いつかない。見かねた、
外観いかつい警察官が
「いいですよ~。こちらで片づけます。」
いやぁ、ひとの優しさに感激しました。

       


脱出場所と思われる部分を塞いだが、別の場所から抜け出された。
5回も保護願いを出すと、さすがに派出所から嫌味を言われた。

ケイティの思い出2 ~変性性脊髄症編

ごろ~ん。されるがまま。
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阪本さんちの小梅ちゃんとじゃれあう。8歳元気な頃。
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変性性脊髄症はコーギーに特有の病気で、
まず後ろ足が自由に動かせなくなり、
つぎに前足に力が入らなくなる。
やがて声を出しにくくなり、
呑み込みができなくなり、
最後は呼吸困難に進むらしい。
2~3年で死にいたる。
ただ、痛みがないことが救いだ。

11歳ころ、後ろ足の貧乏ゆすりが気になった。
実はこれが最初の症状で、足を引きずるので、
足の甲が擦れて毛が剥げていた。

12歳と1か月。発病して3か月。
後ろ右足がまったく効かないので
カートに乗せて、散歩場所まで移動。
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近所に距離70mほどのゆるい傾斜の草むらがある。
右足がまったく効かない状態だが・・・。

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12歳と5か月。防災公園で優子のリッツと。2匹は距離を置く(笑)。

顔立ちはかわいいが、ケイティには意地悪な面がある。
なぜかリッツとは仲が悪い。
家の周囲で2匹がいるとき、
リッツが近寄ってくるだけで、唸って威嚇する。
自然リッツが東エリアに行けば、ケイティは西エリアに陣取って棲み分ける。
ブラック・ケイティの一面だ。

前足に力が入らなくなり、玄関のレンガが滑る。カーペットを敷き詰めた。
外の冷気を入れるためにロールカーテンも設置した。
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13歳と5か月
動きが少なくなり、和室前に寝かせると、そのまま気持ちよさげに眠る。
前足で起き上がれるが、動き回ることはできない。
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ロッティとのツーショット。
散歩中に遭う猫は嫌いだが、
優子が連れてくる猫は別物らしい。
威嚇せず、じっと見つめている。
Lotthi


14歳と2か月。
ついに食事をまったく受け付けなくなる。
ベロは力なく口から垂れたまま。
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それから3日後の夜10:45。いつも通りオヤスミをして、玄関を暗くする。
その30分後、呼吸がないのを綾子が発見。
手分けしてネットを調べながらあちこち触って死亡診断をする。
翌朝まで交代でお通夜。死後硬直が始まる。
火葬のためありったけの花で飾る。
柴田さんや柳原さんが駆けつけ、別れを惜しんでくれた。
14歳と2か月。(2010/06/01~2014/08/12)合掌
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